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どこまでもダイナミックなパンク/メロコアと、ポップの極致のようなメロディと、ウィットとタフネスにあふれたサウンドででっかい歓喜の輪を生み出すASPARAGUS、今年もGALAXY STAGEに登場! まずは“APPROACH ME”でもってGALAXY STAGEのホットな空気とギアを合わせたかと思うと、息つく間もなく“JERK”の稲妻のようなビートと極彩色メロディが炸裂! 新曲“MEND OUR MINDS”までソリッドなロック・モードでぐいぐいと押しまくる一瀬正和(Dr・Vo)、原直央(B・Vo)、そしてしのっぴこと渡邊忍(Vo・G)。「今年のトピックというかね……年末に結構トピックが増えちゃったんだけど(笑)」と、クリスマス・イブに機材一式が機材車ごと盗難に遭ったアクシデントを自らMCネタにするしのっぴ。「サンタが不景気で盗っちゃったんじゃないかな?(笑)」というドキッとする発言をでっかいユーモアに包んで聞かせられるのもしのっぴの人柄ゆえだろう。熱気あふれるフロアを満足そうに見回しつつ、「まあね、いろんなことあったけど、今日のこれでチャラになっちゃったね!」という声に、GALAXY中から広がる拍手喝采! 「がんばって!」の声にはちゃっかり「でもね、そういう哀れみの目、いりませんっぬ! パリジェンヌ!(笑)」と応えつつ、「じゃあ、次の曲でパッとやっちゃおうか! 踊れるの好きでしょ?」とアコースティック・ギターに持ち替えたしのっぴ、今度は思いっきりカラッとダンサブルなネオアコ・パンク・モードで“THE UNSPOKEN WORDS”“Diddy-Bop”を連射! 「今回の件ではいろんな人に助けてもらって、ありがとうございます!」とお礼の言葉を述べながらも、「来年は機材を探して回るツアーをやろうか?(笑)」と悪戯っぽい一言を付け加えるのは忘れない。再びレスポールに持ち替えて、“SILLY THING”“I FLY”と弾けんばかりにエモーショナルな楽曲を立て続けに披露すれば、GALAXY STAGEの空気はさらに熱を増すばかりだ。フロア一丸のクラップが鳴り響く中、最後にひときわ色鮮やかに咲き誇ったナンバーは“FALLIN' DOWN”! ネガティブな状況を乗り越え「よいお年を!」と軽やかに告げるしのっぴの声が、来るべき2011年からの福音のように胸に染みた。(高橋智樹)