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3日目EARTH STAGE・三番手はORANGE RANGE! まずは最新アルバム『orcd』のオープニングを飾るポップ・ナンバー"ヤーヤーヤー"で軽くジャブをかましたかと思った次の瞬間には、硬質ラップ・メタル・ナンバー"Fever!"でメッセをびりびりと震わせていく。「どうもORANGE RANGEです! 今日は楽しんでいこうぜ!」というRYOの挨拶を挟んで、"イケナイ太陽"の極彩色のメロディとハード・エッジなサウンドで真冬の幕張を炎天下のビーチの風景へと塗り替え、"以心電信"では切れ味鋭いギター・サウンド/カラフルなシンセ・シーケンス/ポップの塊のようなメロディの怒濤の攻勢でもって満場のオーディエンスがハイジャンプ! EARTH STAGEが面白いように揺れる揺れる! 「幕張、調子はどうですか!」(RYO)「今年のストレスは今年のうちに、って言いますもんね! 汗かいて帰ってくださいよ!」(HIROKI)「こんなにいっぱいのおっぱいが……」(YAMATO)「はいはい下ネタはダメですよー!」(HIROKI)という寸劇のようなMCまでもが爽快に映る。「ORANGE RANGEは2010年、インディーズに戻りまして」というHIROKIの言葉通り、自主レーベル「SUPER ECHO LABEL」を設立し、新たなステージに立った2010年のORANGE RANGE。もっとも、「これからもがっつりと頑張っていきますという意味もこめて、ひとこと言わせてください!」という真面目くさった前置きに続いて飛び出したのは、BEAT CRUSADERSにも引けをとらない堂々の「おま●こー!」絶叫だったりするのだが。そこからハイブリッド・ディスコ・ロック"おしゃれ番長"、ポップとへヴィ・ロックが弾け回る"お願い!セニョリータ"を連打すれば、フロアの温度は上がる一方だ。さらに"祭男爵""ヤング8"と、そのサウンドはどこまでもハイパーにエッジィに爆発しまくっていく。それこそヒップホップ、パンク、メタル、ハードコア、ディスコ、エレクトロなど多彩な音楽の中から熱くてとんがってて気持ちいい部分だけを貪欲に抽出したようなレンジのマジカルなアンサンブルが、この巨大な会場を天井知らずの快楽へと導いていく。最後は"giga palooza""鬼ゴロシ""Insane"を一気に披露、火傷必至のへヴィ・ロック/ハードコア・サイド・オブORANGE RANGEを存分に見せつけて終了!(高橋智樹)