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2010年もあと8時間ちょっと。大晦日のCOSMO STAGEのトップを飾るのは、SISTER JET! おなじみの「JET」フラッグを掲げたケンスケ(Dr)を先頭に意気揚々とステージに現れた3人。「クレイジーにパーティーを始めようぜー!」と“恋してクレイジー”をドロップ! 早くも無数の拳が突き上がり、COSMO STAGEはカラフルな音と光が乱反射するダンスホールと化していく。サカベ(B)はモニターに足をかけたりジャンプしたりしながら、しきりにフロアを牽引。どこまでも走り抜けるカラッとしたビートと、ワタル.S(Vo&G)の湿り気を帯びたスウィートな歌声のバランスが最高だ。ハンドクラップの嵐が沸き起こった“La La Dance”でも、そのキラキラとした多幸感は色褪せることはなかった。
「次は1月12日にリリースされるニュー・アルバムから1曲やります。生きていく上で“No”と言ったり否定したりすることは簡単だけど、僕は“Yes”と言っていきたいと思っていて。それを初めて曲にできたものです」。そんな熱っぽいワタルのMCから放たれたのは、新曲“SAY YES”。ソリッドなリフとビートにのって、胸をギュッと掴むメロディが紡がれる、これまでのSISTER JETの作品の中でも1~2を争う名アンセム。光の中へと飛び込んでいくような牽引力あるサウンドに、フロアでは、リリース前でありながら大きなシンガロングが起こっていた。さらに“ナミダあふれても”をしっとりと歌い上げ、ラストを飾ったのはアグレッシヴなダンス・チューン“MR.LONELY”。自分のまわりに漂う哀しみや寂しさを、片っ端から夢と希望に塗り替えていくような力強いロックンロールにフロアは最高潮の盛り上がり。「俺たちいつだってロンリーだし最低だけど、また来年どっかで会えたらいいね」というワタルのMCも含めて、とてもピースフルなエモーションにCOSMO STAGEが覆われた、感動的なクライマックスだった。(齋藤美穂)