今日のCOSMO STAGEのトリは、去年はこのステージで大晦日にトップを務めたSISTER JET。ぐるりとちょうど一年後の出演というわけだ。サウンドチェックでは、ラモーンズの“電撃バップ”のカヴァーも飛び出す(早めにスタンバイしていた人たち、ラッキー!)。それから再び3人が現れると、ショウサカベ(B&Cho)の高々としたジャンプと、ワタルS(Vo&G)の「ジャパーン!」という叫びから、“hello goodbye days”がスタート。さらにワタルSが「今夜はお歳暮として、新曲をたくさん持って来ました。このCOUNTDOWN JAPANでお披露目したかった新曲たちです」と、何とも嬉しい話を! そして、切ないメロディが疾走する“I Wonder”、可愛いタイトルが印象的な“しろくま”と、新曲を立て続けに聴かせてくれた。中盤では、誰もが今年を振り返ってしまうようなワタルSのMCが。「僕らにとって忘れられない1年だったと思います。何で生きてんのかなって考えたりもして……幸せとかってさ、個人個人尺度があって、例えば今、こたつに入ってみかん食べて幸せだなって思ってる人も幸せだし、こうやってロックンロールが大好きな人が集まるのも幸せだと思うし、だから誰よりも楽しんで、幸せを感じて帰って下さい」と言い、「次の曲は、それを考えるキッカケになった曲です」と、余命一年の女の子を追ったドキュメンタリーを見て書いたという、新曲の“17(Seventeen)”を披露。それはポップで、胸を締め付けられるくらい眩しかった。そのまま、ぐいっと上昇気流へ。“Young Pretender”では、ワタルSが前に出ると、ケンスケアオキ(Dr&Cho)のビートに合わせて、ショウサカベがハンドクラップを煽る。最後は“MR.LONELY”。ワタルSの「ロックンローーール!」の咆哮と共にフロアの後方まで盛り上げて、本編を終えた。
熱いアンコールに迎えられて3人が登場。ワタルSは「どうもありがとう。いやあ、ほんとうにどうもありがとう」と笑顔を見せ、「来年、アルバムが出ます、最高傑作できました! 春くらいになっちゃうかもしれないけれど、またツアーとかで会えたらいいです」と言い、ほんとのラストナンバー“LaLa Dance”へ。あったかいシンガロングとハンドクラップが広がっていく。ガムシャラなだけじゃない、その場のみんなの気持ちを眩しい光の方へ連れて行く、感動的なロックンロール・パーティだった!(高橋美穂)
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