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待ち受けるオーディエンスに感謝を届けるように、拍手をしながら現れた"CHABO"こと仲井戸麗市が、CHABO BANDを率いて登場! 「ヘイヘイー! よーこそー! マクハリ・ベイベー! よーこそー! ヘイヘイー!」と、威勢よくセッションを繰り出しながらCHABOがシャウトして、そのまま"打破"へなだれ込む。エッジの鋭い、しかしバツグンの安定感を誇ったいぶし銀のバンド・サウンドがMOONの熱狂値をぐいぐい増幅(「打破! 打破!! 打破!!!」とのシャウトに合わせて、いくつものコブシが屹立!)。そして軽快なオルガンの音色と三声のコーラスが印象的な"I'm Crying"で、さらに大きくクラウドを揺らす。ブレイクでは「こんばんは~! 明けましておめでとう! 明けてない!」とゴキゲンにノリつっこむCHABOである。「日本のみなさん、よろしくお願いします! CHABO BAND、どうぞよろしく! オー・イェイ!!」と叫び、メンバー紹介から鳴らされた"エネルギー Oh エネルギー"では、「誰にも負けない オイラのエネルギー!」とのリリックどおり、ひと際パワフルな演奏をみせ、「一緒に歌ってくれ! 今年最後だー!」との呼びかけから、MOONにあのカッティング・ギターが響き渡る――そう、"雨あがりの夜空に"だ。「どーしたんだ? ヘイ・ヘイ・ベイベー!」と、フロアは目いっぱいに腕を突き上げてシンガロング。今は亡き盟友と去り行く一年にエールを贈るように、バンドはどこまでも快活に、ポジティブにパフォームする。「イェー!って言えってよー!」と盟友の気持ちを代弁して、「グレイト、グレイト・マイ・フレンド……忌野清志郎!」とCHABOが天高く腕を掲げれば、フロアからは割れんばかりの拍手が沸きあがった。

「じゃあ、最後の曲やるぞ!」と終盤にCHABOが語れば、「えーぇ!」と叫ぶフロア。「渋谷!(当フェス・プロデューサー)もっと長くやらせろ! 一晩中やらせろ!」とCHABOが続け、「今年も渋谷くんに呼んでもらいました。サンキュー! 念のため言っとくな……今回の『COUNTDOWN JAPAN』、最年長であります(祝・還暦!)。俺と遠藤ミチロウが最年長だ(笑)。今年は泉谷(しげる)が出ないからよ。よかったな、ピースフルで!」と盛大にオーディエンスを笑わせ、「また会おうぜ! マクハリ!!」と声を大にして呼びかけ、「ヘイヘイー! みんなー、よい年をー! 世界中に、よい年をー!」と、最後までエネルギッシュなセッションを届けたCHABO BANDだった。(奥村明裕)