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「その時」が刻一刻と迫る、年に一度の大役を任されたのは、京都発のギターレス3ピース・バンド、モーモールルギャバン! すでにフルハウスの観衆が待ち受けるなか、紅一点のユコ・カティ(Key&Vo)はキラキラ光る赤の衣装で、ベース・T-マルガリータはヴィヴィッドな黄緑のトップス、そしてゲイリー・ビッチェ(Dr&Vo)は、上半身はベスト一丁、下半身はド派手なピチピチ・タイツという一張羅で登場。さっそくベストを脱ぎ捨てたゲイリーが叫ぶ――「マクハリー! 2011年もうすぐ終わるぜー! お前らモーモールルギャバンでいいのかー!?」。もちろんフロアは盛大に腕と声を上げてYesサインを送り、バンドは“野口、久津川で爆死”からモーレツにスタート・ダッシュ! メンバー全員テンションが上がり狂っちゃって、仕舞いにはステージにひっくり返る有様である。「こっちが爆死しそうだぜ!」とT-マルガリータがヴォコーダ・ヴォイスでまくし立て、続く“ユキちゃんの遺伝子”でもグルーヴィな4つ打ちビートがフロアを上へ下へと揺らす!揺らす! 「拝啓、安田美沙子様~!」と愛を叫んで雪崩れ込んだ“美沙子に捧げるラブソング”でもすさまじい熱狂が。ほとんど酸欠状態でハァハァ息を切らして、なお叫ぶゲイリー、「マクハリに集まった諸君! モーモールルギャバン2011年最後の曲はこれだ!」。で、「♪君のスカートをめくりた~い!」とアカペラで絶唱! おもむろにステージ左右には巨大なデジタル時計がスタンバイされ、「もう思い残すことはないか、マクハリー!」と最終確認して10秒前からみんなでカウントダウン! 10、9、8……そして、なんとバズーカからパンティを発射する演出でハッピー・ニューイヤー到来!!! しかし、年越しのモールルはここからがすごかった。新年最初のダンス・ナンバー“ユキちゃん”で乱痴気騒ぎを巻き起こし、“細胞9”、“Hello!! Mr.Coke-High”、“POP! 烏龍ハイ”とノンストップで爆走。「最後の曲です! ホントに2012年の最初にモーモールルギャバンを選んでくれてありがとー! 最後の最後まで踊り狂っちまえー!!!」と、ラストの“サイケな恋人”では天井から無数の風船が舞い注ぎ(ステージからも巨大バルーンが投入!)、なんとブリーフ一丁の通称・パンティダンサーが十数人登場! ゲイリーもステージ中央でブリーフ姿となって、野郎数十人が一斉にブリーフを客席に投げ入れると……その下にも色とりどりのブリーフが! 「テメェら全員パンティって言えー!」とアジって割れんばかりのパンティ・コールが巻き起こって、最後はユコがドラを打ち鳴らして大団円! まさに痛快の極み。エンターテインメントの極地。モーモールルギャバン、最高の年越しをありがとう!!(奥村明裕)