メニュー



なにしろサウンド・チェック時からアゲアゲのサウンドを響き渡らせて、フライング気味にPARK STAGEを盛り上げていたソウル・フラワー・ユニオン。集まったたくさんのオーディエンスに向けて、「これでサウンド・チェック終了! ここから本番の始まりです!」と中川 敬がオープニングを告げ、「エアー・グラス(と言って架空のグラスを掲げ)、人生おめでとう!!」との盛大な乾杯から“ラヴィエル”へなだれ込めば、どこまでもタフでポジティブで狂騒的なバンド・サウンドに駆られて踊り出すひたちなかの民! 3曲目“海行かば山行かば踊るかばね”では、スレンダーな上村美保子が先導してフィールド中に祭囃子を響き渡らせ、フィールドは世界のどの夏祭りより享楽的な踊るアホウ状態に! いやぁ、ほんと、俺ってなんてチマチマしたことで悩んでたんだと呆れてしまうほど、あらゆる苦悩を矮小化させ、すべての希望を最大化させるソウル・フラワー・グルーブ、マジ強烈でした。「その笑顔のまま家帰ってや!ありがとう!!」と最後に中川。ここで咲き狂った数千の笑顔を、僕は忘れることはないだろう。(奥村明裕)