風が出てきました。朝からの猛暑も少しやわらぎ、和やかなムード。冷やし系を中心にフード･エリアも行列の大繁盛、依然として沢山のお客さんが観戦してるレイク･ステージ。でも入場規制も解けて落ちついた感じになってきました。そんなレイク・ステージにはキリンジが登場。あ、さっき演奏を終えたばかりのスーパーバタードッグ永積＆池田も見にきてる。
　メンバーみずからのサウンド・チェック、そしてフリー・セッションから始まったライヴは、始終いい意味でのんびりとしたムード。ああ、日曜日の午後ってこんな感じだなあ。でも堀込兄弟の柔らかな歌声、そしてバック･ミュージシャンまでふくめたパワフルでテクニカルな演奏で存在感をしっかりと示してた。音源では完璧なサウンド・プロダクションにこだわった密室型のポップスを作り上げている彼ら、それが野外ライヴというシチュエーションでこんなに幸福感にあふれるものになるとは思わなかった。完璧なハーモニーが風に乗って解き放れていくのが、とても気持ちいい。「暑いですね。鴨川シーワールドみたいだ」「俺らはラッコかイルカかっていう」「……僕らあんまり芸ないですから(笑)」という堀込兄弟の淡々と、でも微妙に間をハズしたMCも妙におかしい。ピアノ･バラードの新曲でうっとりさせ、“Music!!!!!!!”でしっとりと終わったキリンジはレイク･ステージに一服の清涼感を与えてくれました。この涼しげで和やかなムードのもと、次にはウクレレ少女・つじあやのがやってきます。（15:00 LAKE STAGE）