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昼下がりに轟いた圧巻のソウル・ファンク・ショウ。
ウルフルズ、バンザイ!! そしてカンパイッ! 15:00 GRASS STAGE

 ギュウギュウに詰まったGRASS STAGEに立ち込める期待感。大人も子供も男も女もみーんなウルフルズを待っている。キラキラした目でステージを見続けている。そして渦巻く期待が頂点に達する直前、ウルフルケイスケをはじめ、ギター、キーボード、リズム隊が登場。軽快なジャムを繰り広げさらに期待が高まった瞬間、ケイスケがトータスを呼び込んだ。一気に爆発する歓声! 既にGRASS最後方まで立って、今この瞬間を見届けようとしている。そしてウルフルズはその期待の100倍は上回る超圧倒的な、そして底抜けに楽しいショウを繰り広げてくれた。
 1曲目の“ツーツーウラウラ”で軽妙にロックを響かせるバンド、観客も徐々に熱を帯び始める。そしてここで彼らはやってくれた! ケイスケによるワウのファンキー・リフが繰り出される! ア―――ッ!!!! いきなり爆発する観客。そう、いきなり“ガッツだぜ!”を2曲目に持ってくるという超反則技が炸裂だ。会場が大きく波打つ。圧巻のランド・スケープ。なんだか言葉にならない。4つ打ちのキックが腹に響きシャッフルされるシンバルが僕らを高く飛び立たせる。そんな超絶のファンキー・グルーヴを前に僕らはただ笑い、降参するしかないのだ。そしていきなり散々盛り上がった後、“SUN SUN SUN ’95”を発射。軽快なリズムとキャッチーなコーラス、トータスが身振り手振りで客を煽りまくる! それに応える3万人! あなたは後ろを見回しただろうか? 沢山の手が振り乱れていたのを! さらにさらにバンドの勢いは止まらない。ここでトータスの「イェ―――イ!!!」という叫び声と共に“バンザイ”。ここら辺で周りに涙が止まらなくなる人続出。そして大合唱する観客。人の意識がひとつになったような感覚。伝説のネブワースのオアシスのギグってこんな感じだったのだろうか? 中盤はめくるめくスケベ・ファンク、“愛撫ガッチュー”で再び跳ねまくりだ。
 そして、ここでトータスが「僕たちのスローガンは……A・A・P……アホアホパワーです! アホになるのが大事です。ロックバカたちへ、アホに向けてぇ!」というMCと共に“ウルフルズA・A・Pのテーマ”。会場全員が振り付けを楽しんでいる。YMCAのテーマを彷彿とさせるファンキー・ディスコ・エンターテイメント、ここに極まれといった感じだ。とにかく周りの観客は笑顔。ピュアでストレートなバンドの姿勢がそのまま会場をピースでファンキーなモードへと覚醒させていくようだった。そして最後は“いい女”! ラストのサビでトータスが退場後、ケイスケが「トータス松本に会いたいかぁ!!!」と叫び観客を煽る。巻き上がる声。そして押し寄せるトータス・コール。それに引っ張られて、トータス再び登場。これをご丁寧に彼らは3回繰り返した。さすが、大阪芸人魂爆発である。でもそれがなんとも言えず感動的になったのも、彼らの真摯な姿勢ゆえだろう。最後はトータスのハープのメロディがこだまして大団円。昼下がりの午後に響いた圧巻のソウル・ファンク・レヴューは3万人を酔いに酔わせたのだった。ウルフルズ万歳!! さあ、続いては山嵐。盛り上がっていきましょう!(16:15 GRASS STAGE)
一大ソウル・ショウに場内騒然 ♪俺を困らせるいい女~
その頃、DJブースでは岸田くんが最高潮を迎える。
もっと最高潮な顔して~
今日のDJブースは休憩所じゃないよ?
こちとら江戸っ子だよ?