メニュー




「去年あまりにも俺のお尻がウケたので、うれしがって今年も出しておりますが、今年が出し収めになるかと……(客席から「ええーっ!?」という声) なんで「ええーっ!?」やねん?(笑)」というわけで、今年も意味なくケツやや上が開いてます、トータスの衣裳。誰もが聴きたい名曲たちを誰もが歌える親しみやすさと誰の耳にも心地いいハイクオリティな音で届ける、ファンもファン以外も常連さんも一見さんも一切分け隔てなく、誰も疎外せず誰からも疎外されない、楽しくて幸せな空気で場を埋め尽くすロック・バンド=ウルフルズは、今年も本当に幸せな空気で大草原を包んでくれたけど、ただ「くれた」だけじゃない。バンドも、参加者が作る幸せな空気に包まれている。毎年夏には大阪で野外大ワンマンやっているし、でかい会場も大人数のライヴも慣れているはずなのに、毎年夏このステージに立つとトータスは、本当にうれしそうな表情を見せる。今日も、MCの途中でふとうしろの方まで目線をやって「……うわあ、今日もほんまたくさん入ってるねえ……天気もよくて最高」とつぶやいたり、「なんかこう、終わりが近づくと、うーん……切ないのう!」「(歌い終えて)また1曲終わってしまった……どれだけ名残惜しいかわかるか、俺の気持ちが!……これ終わったら、また来年までないやんけ!」ともらしたりしていた。なんか、例年以上にいちいち実感がこもりまくってて、ちょっとジンときました。(兵庫慎司)