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 さあ、いよいよスピッツの登場だ。グラス・ステージの広大なフィールドがシート・ゾーンまでぎっしりと埋め尽くされ、数万人が総立ちで盛り上がっている。すごい!

 マサムネの澄み渡るような歌声に、グラス全体がうっとりと聴き惚れている。ずっしりと骨太なバンド・グルーヴに、全員が身体を揺らしている。みずみずしくて、爽やかで、キラキラしていて、でもきっとみんなが思ってるよりずっと激しい。そんなスピッツならではのロックは、太陽の下でまさに「魔法」のように響く。そのパワーを存分に実感したステージだった。(柴那典)