スタンディング・ゾーンは当フェス３年ぶりの登場のケツメイシを待ちわびる人、人、人でぎっしり。その前に現れた４人は、8月29日（パニックの日←ＲＹＯのＭＣより）にリリースされるニュー・アルバム『ケツノポリス５』の収録曲――つまり、まだみんなが知らない曲である“歌謡い”を１曲目に持ってくるという冒険的なスタートを切ったが、スタンディングゾーンもシートゾーンも、最初っからもうタオル回る回る！ 「このフェスに出ていなかった３年は長めの育児休暇で、メンバーみんなパパになりました」ということを告げたＲＹＯ、一瞬黙ったと思ったら「ライヴは久しぶりでございまして……私、ちょっと手が震えて参りました」と告白、大歓声を浴びる。「我々、生きております。生きていれば、またみなさんと会える」みたいな絶妙な導入ＭＣで始まったのは、最新ヒット・シングル“また君に会える”！　一瞬にして４万人がひとつになり、右に左に何千何万というタオルが右に左に振られるさまは、なんかもう絶景。その後、サマー・チューンを連打した上に“君にＢＵＭＰ”を皮切りに、怒濤のヒット曲たちが惜しげもなく次から次へとぶっ放される、とんでもなく豪華なメドレー……うわあ。圧倒的徹底的絶対的にすんげえパワーを持った「みんなのうた製造工場」ケツメイシ、そのとんでもない力が惜しみなく放たれるさまは、もう圧巻としか言いようがなかった。まいりました。（兵庫慎司）