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登場するなり、勢いよくタオルを振り回してスタンディング・ゾーン全体をタオルの海にしてしまったケツメイシ。1曲目の“闘え!サラリーマン”から弾丸のようなビートに乗って、メンバーもオーディエンスも全員全力の盛り上がりだ。 ひとしきり騒いだ1曲目が終わり「疲れてるんじゃないよ! 元気なんでしょうが!」と容赦ない大蔵(MC)。しかしお疲れ気味の三十代にも優しい(!?)“三十路ボンバイエ”で、ちょっぴり爽やかにクールダウン……なんてしてないです! RYOJI(Vo)がステージの中央で熱唱、左右に分かれて大蔵とRYO(MC)がコミカルにダンス、そしてオーディエンスはタオルぐるんぐるんで応戦。キラーチューン“夏の思い出”と続けば、もう最高の時間。RYOJIの甘い歌声ったら……などと噛みしめていたら、曲が突然ストップ! 「なんかさ、気持ちよくない?」とRYOJI。「止めることないじゃん! みんなも気持ちいいんだから!」と大蔵。そうこうしているうちにRYOがステージ上で電話を始める。「自称占い師」からかかってきたそうで「今この曲じゃないって!」などと、えーと……寸劇タイム(笑)?と、見せかけて、これは彼らなりのメドレーのスタイルなのだ。“また君に会える”と“お二人Summer”も、歌っては止めてボケて突っ込んで笑わせて……と進んでいく。その後はグッとメロウなラヴ・ソング“LOVER”、続くRYOと大蔵の軽やかな掛け合いも絶妙な“LOVE LOVE Summer”ではオーディエンスはタオルを掲げてジャンプし続けた。
ラストはお馴染みのカヴァー曲 “ボラーレ~Nel Blu,Dipinto Di Blu”。清涼感と熱さを併せ持つRYOJIの声が夏空いっぱいに広がって、大蔵とRYOがハイテンションなMCで煽れば、ここはひたちなかじゃなくてまるで南国リゾート! 解放感いっぱいのケツメイシのアクトに、どこまでも笑顔の波が広がった。(上野三樹)