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いよいよ初日のPARK STAGEも折り返し地点に差し掛かってきた。続いてはPeople In The Box。晴天や野外というシチュエーションの中で、3人がどんなライヴを見せてくれるのか楽しみだったのだけど、サウンドチェックから聴き入っているオーディエンスも多い。そして、SEが流れると、拍手に迎えられて3人が登場。山口(Dr)が「またこの夏、やってきちゃいました!」と言ってからドラムセットに向かうと、1曲目の“水曜日/密室”へ。時折爆発するような不穏な展開に、不思議と心身を掻き立てられる。そこから間髪入れずに“火曜日/空室”に突入。中盤では、3人が一体となったような爆発が起こる。それを呆然と見つめる人もいれば、どっぷりと入り込んで踊る人も。オーディエンスが様々なリアクションをしているのも、彼らのライヴならではだ。その後のMCでは、波多野(Vo&G)は「水分補給は気をつけて下さいね、これはヤバい、この日差しは」と、オーディエンスを気遣う。さらに、「3ヶ月ぶりくらいのライヴなんですよ。なんでかって言うと……」と言い掛けた波多野に対して、山口が「まだ早いな」と制止。そして、「じらしまして新曲やります」と言うと、歓声が巻き起こる。そして、立て続けに新曲を2曲披露。その勢いは続く“レントゲン”でも止まらず、暑さにも負けぬアグレッシヴなパフォーマンスを見せていた。そして、さっきのMCの気になる続きを波多野が告知。「さっき言い損ねたんだけど、新しいCDが出ます。12曲入ってます」と言うと、大きな拍手が送られた。それから山口が「全力でぶっ殺しにいきます、よろしく~」と愉快にMCしたところで、“天使の胃袋”へ。甘いメロディとアグレッシヴな演奏の化学反応が気持ちいい。最後はテンションが上がったのか、山口が立ってドラムを叩く場面も。そして“日曜日/浴室”でライヴは締めくくられた。(高橋美穂)