菅波栄純(G)/岡峰光舟(B)/松田晋二(Dr)のサイケでブルージーなセッションが鳴り響く中、ゆっくりと山田将司(Vo)がオン・ステージ! 気迫十分なその佇まいに、LAKE STAGE一丸となった魂剥き出しの大歓声! そのエネルギーをがっちり受け止め、ロックンロールの爆発的な推進力に変えていくTHE BACK HORNの4人! さっきのthe band apartの清冽なサウンドとはまさに対極ながら、このTHE BACK HORNの赤黒く燃え上がるような楽曲群もここLAKE STAGEの1つの名物と言えるものだ。“幾千光年の孤独”“声”“罠”と、聴く者の感情を片っ端から火をつけて回るようなアツいロックンロールの連発に、LAKE STAGEも渾身のジャンプと絶叫で応える! 青を基調としたLAKEのデザインを丸ごと塗り替える勢いで、彼らの爆音とヴォーカルはびりびりと激しく響く。「ひたちなか、盛り上がってますか! 去年に引き続き出さしてもらってますけど、暑いです!」という松田のでっかい声も、キッズの情熱をさらに激しく煽る一方だ。
中盤には発売されたばかりの最新シングル曲“閉ざされた世界”を披露。陰鬱なAメロから混沌としたコードの森を抜け、狂騒感のカタマリのようなサビへと突入するこの曲に、LAKE STAGE最高潮! さらに“ひとり言”の喉も裂けよとばかりの将司の絶唱! 「去年ずっとレコーディングやってまして、アルバムの発売も決まってて。自分たちでもすごくいい感じだと思います! 今年1年ツアーもありますし、充実してバックホーンをやっていきたいと思います!」という松田の言葉に熱く沸き上がる声、声、声! “真夜中のライオン”“戦う君よ”で1曲ごとにギアを上げ、最後は“コバルトブルー”でLAKE一丸大合唱! 世界の暗黒や心の闇と向き合いながら、でっかいアンセムを描く彼らの核心そのもののような時間だった。(高橋智樹
THE BACK HORN のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ