

「木村カエラ観に行かなくて大丈夫かー? アイラヴューロッキンジャパン!」とゲイリー。ドラムセットの上でクネクネと踊りながら“ユキちゃん”コールを煽り、強烈なシンセのフレーズに乗って偏った愛情が斜め方向に爆走していくようなこの曲をオーディエンスは大喜びで受け止めた。ゲイリーは半裸に近いが、お客さんだって半裸同様の心持ちでここに集まっているようだ。何だか危険。続けて“ユキちゃん”で好きな女の子をしつこく追い回す鼓動のようなゲイリーのビートに合わせてみんなもジャンプ。
最後の曲は“サイケな恋人”。ユコ・カティのヴォーカルに甘酸っぱくてピュアな雰囲気が漂うが、ゲイリーが途中のパンティーコールでぶち壊していく。純粋さと紙一重の狂気を全員で共有するかのようにWING TENTは凄まじい熱気とノイズの中で盛り上がった。「こんな光景、誰が想像したでしょう! こんなにたくさんの人の前でやらせてもらえることはめったにないから限界まで裸になります」と言い、赤いパンツを脱ぎ捨てるゲイリー。もちろん下にもう1枚履いており、「ここがJ-POPの限界です!」という言葉にみんな爆笑。最後はユコ・カティがドラを何度も打ち鳴らし、ド派手にステージを去った。ROCK IN JAPANとモーモー、奇跡のマッチアップだった!(上野三樹)


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