

いい感じに空がオレンジ色に染まり始めたところで、まさにこの時間帯にリリカルなメロディ・ラインを持った“Fly Away”がスタート。ステージとPAテントの間に張られた水色のフラッグがはためき、郷愁漂う夏の風景が描かれていく。その後は、燃え上がるギター・リフと地を這うベースラインが正面衝突を繰り広げる“あのねBaby”を経て、「今日は集まってくれてどうもありがとう。ラスト!」と和田。たちまちオーディエンスから沸き起こる「えー!」という声。確かに、ヴァラエティに富んだ楽曲群でさまざまな感情を呼び起こさせてくれるトライセラのアクトは、体感時間があまりにも短い。まだまだ聴き足りない!とオーディエンスが思うのは、仕方のないことだろう。しかし、そうは言ってもラストはラストである。うねうねと蛇行するスリリングなメロからキャッチーなサビへと一気に駆け上がる“トランスフォーマー”で、「皆で歌おうぜー!」と煽って絶頂へ! LAKE STAGEをカラフルに染め上げて「またねー!」とステージを後にする3人の姿に、またひたちなかで会える日が早くも楽しみになってしまった。(齋藤美穂)


TRICERATOPS のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ