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RIJF.にしては珍しい曇天。でも、涼しくて気持ちいい! 続いては、夕暮れが近づきつつあるこの時間にぴったりの歌姫、Chara! 大きな拍手の中、まずはバンドメンバーが現れ、力強いビートが鳴り出すと、黄色いドレスとみつあみ姿のCharaが登場。1曲目は、カラフルな“ゆらしたがる”。ステップを踏みながら、手を叩きながら歌う、その全てがめちゃめちゃキュート! しかも、最初のMCが「あ、かぶとむし飛んでます!」だった日には! 続いては“Junior Sweet”。ゆったりと手の波が揺れる。Charaもゆったりと上手まで歩いて、柵から身を乗り出すように歌う。さらに、「新曲もやっちゃうわよ、知らなくてもいいじゃない?」と言って、“Rachel”へ。全身から振り絞るように声を出し、ビートに合わせて手を叩く。そして、「今日は新曲もたくさんやるけど、ちょっと昔の曲も歌っちゃうわね」と言ってはじまったのは“Swallowtail Butterfly ~あいのうた~”。イントロで「……ぅわあー!」と、本当に、感動から漏れたような歓声が上がる。サビまで歌ったところで、早くも拍手が起きていた。さらに、「ついてきて!」と呼びかけて、これまた名曲“やさしい気持ち”がスタート! あの頃よりもずっと力強く、明るくなったビートと歌声。これが今のCharaの「優しい気持ち」なんだろう。その後は、「新しい曲続けて3曲やります」と、“Oshiete”、アコギを抱えた“Feeling Feeling”、「3月の終わりくらいに作った、配信限定の曲です。(収益金は)主に子供に向けた支援に回します」と前置きした“伝言”と続けていく。惹き付けられるように、じっと聴き入るオーディエンス。最後は「『Dark Candy』ってアルバムが出たのね。その中から、“Dark Candy”って曲を歌います。ありがとう」と言って、ラストナンバーへ。大きく手を広げて、全てのオーディエンスを包み込むように歌い上げていく。天然の可愛らしさと優しさがステージから溢れ出すような、常套句ではない、真の歌姫のパフォーマンスに、感動しっぱなしの時間だった!(高橋美穂)