はにかんだ笑顔とともにステージに登場したChara。しかし、マイクを手にとっての開口一番で炸裂したのは、強烈なスクリーム! そう、今日のCharaはとにかくロックだった。「Yeah! 晴れてよかったー!」というMCの後に突入した“Junior Sweet”も、音源では非常にやわらかな体温を纏った楽曲だが、この日は往年のR&Bシンガーのような、すさまじいテンションのシャウトで彩っていく。この曲をCharaは「あいのうた」と紹介していたが、今の彼女の愛とは、あたたかいだけでなく、たくましいものなのだ。そんな今の彼女のモードを象徴する新曲“CHERRY CHERRY”を演奏した後、こちらがクラクラしてしまいそうな甘い溜め息を一つ。そして、「みんな夏はなにするの? デートとかデートとかデートとか?」という、いかにも彼女らしいMCとともに始まったのは、あの曲である。“やさしい気持ち”。「手をつなごう手を ずっとこうしてたいの」という愛のフレーズが大草原中にこだまする。最後に演奏された最新アルバムの“世界”まで、Charaは、愛をたくましく、歌い続けていた。(古川琢也)
Chara のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ