

続けて、四つ打ちの強いビートとともに“奇跡”が始まる。ダンサブルなサウンドを容赦なくステージから浴びせかけ、スガは太陽光線をサングラスで跳ね返しながら、媚薬のようなポップ・ソングたちをLAKE STAGEにばら撒いていく。
この時点で、もう十分にファンキーだったというのに、「そろそろ本気でファンクやるぞー!」と叫んで“俺たちファンクファイヤー”へ突入すると、昨年、事務所やメジャーレーベルから離れて独立した彼の強い想いが伝わってくる魂のファンクが溢れ出す。その想いに応えるまでもなく、ここからは音に体が抗えない!といった感じのオーディエンスが、それぞれ歓声を送り、踊り、歌い、とても自由で興奮度の高い時間に。
そして、ラストの“ストーリー”ではスリリングな男女の駆け引きをサウンドにしたような絶妙なアレンジが、濃密な時間を演出。最後まで今のスガシカオの音楽へのアグレッシヴな姿勢が感じ取れた、確信あるライヴだった。(上野三樹)


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