サウンドチェックで山下達郎“RIDE ON TIME”を披露しているファンキー4ことSCOOBIE DO。「もう少ししたら『本物の4人』が出てくるんで！　大歓声で迎えてやってくれエブリバディ！」と言って意気揚々と去っていくコヤマシュウ。そして18:50、いよいよ1日目SEASIDE STAGEを締め括るSCOOBIE DOのステージがスタート！　「ヘイ、エブリバディ！」「ROCK IN JAPAN＠ひたちなか！　夏だぜひたちなか！」というコヤマのキレのいい掛け声が、そして一発目の“太陽と女の子”の熱風のようなビートとアンサンブルが、暗くなり始めたSEASIDE STAGEを極上の祝祭空間へと変えていく！　さらに“真夜中のダンスホール”の濃密なソウル・グルーヴとともに「踊れ、ひたちなか！　お前の好きなように！」と叫び上げれば、そこはリズムに合わせてオーディエンス一丸となって右に左に揺れまくる海辺のダンスホール！　「お前らやる気だろ！　俺たちもね、やる気です。俺、三つ揃い着てますから！　MOBY（オカモト“MOBY”タクヤ／Dr）に至っては蝶ネクタイですから！」というコヤマの名調子MCも、この場の空気に強烈なヴァイブを与えていくし、「お前のブルースをグルーヴに変えてやるよ！　ロックンロールという名の奇跡について歌った歌！」と“ミラクルズ”を、さらに“おんな”の艶かしい歌とビートを繰り出し、「今、ここ」こそが歓喜のど真ん中であることを1人1人の胸に深く刻み込んでいく。
　「ここからノンストップだからな！」と“トラウマティック・ガール”の極太ファンクからFunk-a-lismo超特急状態へ突入！　「うちのリーダーのマツキが『やめちまえ』って言ってるぞ！　何を？　『ロックンロールで人間やめちまえ』って言ってるぞ！」というコヤマのシャウトで、SEASIDEごと空に飛んでいくような勢いで観客一丸大ジャンプ！　熱血トロピカルなリズムの中からナガイケジョー（B）の爆裂スラップも飛び出した“Back On”を経て、ラストはインディー・デビュー曲“夕焼けのメロディー”で情熱燃やしまくって終了！
「この先どんなことがあっても音楽を鳴らすことだけは、ロックンロールを鳴らすことだけはやめられそうにないよ！」。そんなコヤマの言葉を残して終演――かと思いきや、割れんばかりのクラップに応えて再び4人がオン・ステージ！　「君と俺が、ロックンロールを鳴らす現場で、また会おうぜ！」と、別れを惜しむようにステージ／観客一体となって再び熱狂の彼方へと極限加速！　4人で手を取り合って深く一礼する4人。熱烈な拍手と歓声が、夜空に高らかに響いていた。（高橋智樹）

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