

今のSHAKALABBITSからは、音楽を生み出し、音楽を奏で、音楽を人々と分かち合うことの喜びが見るからに溢れ出ている。パンキッシュに転がる“マッシュルームキャットナンバープレート”から、ここぞとばかりにアグレッシヴな歌声で届けられた“SADISTIC AURORA SHOW”。そんな中、UKIが「SHAKALABBITSは、結成して15年くらい経つらしいんだけど、音楽の先輩たちはたくさんいて。音楽をやっていると、サイコーっていうこともたくさんあって、チクショーっていうことも同じくらいたくさんあるんだけど、だから前に進みたいと思います」と語る。
そんな彼女たちは現在ミニ・アルバムを製作中で、今回のステージでは出来たばかりの新曲を披露してくれるという。「タイトルは……ないよ(笑)。出来たばっかりだから。“LAKE STAGE ズッキュンドッカン”ということで、今日はいいんじゃないでしょうか」(UKI)。これ、分かるとは思いますが、もちろん仮タイトルです。表記もレポート執筆者の聞き取りです。トロピカルなグルーヴが練り上げられ、でも踊れるというだけではなく、熱いメッセージが伝わってドラマティックに響く新曲である。そして、ユニークなこと極まりない作曲と、触れる者をしっかり熱狂させる演奏を両立させながら“ユメミギャロップ”、“head-scissors”を披露してゆくと、「今日はこの時間に遊んでくれてありがとう! 最後は、“MONSTER TREE”。知ってる人は、一緒に歌ってください。歌詞知らねーよって人は、知ってるふうで、頑張ってみて!」と、オーディエンスに歌詞が預けられる。スタンディング・エリアでは思い思いに観客が飛び上がっている。それは、いよいよ終幕に近づきあるROCK IN JAPAN FES. 2012において素晴らしい光景だった。(小池宏和)


SHAKALABBITS のROCK IN JAPAN FESTIVALクイックレポートアーカイブ