

「こんばんは、ASPARAGUSです! こんばんは、じゃなかった」と、一瀬。少々ギターの機材トラブルがあったようで、調整をしながら改めて渡邊がいつもの名調子を飛ばす。 「ASPARAGUSが、またこの森に、生えてきましたよー。いやまた今年も生えれるとはね? しかもそのね、生えた僕らを観察しに、みんな野外活動できてもらって、ほんとありがとうございます。僕らは、こういう宴系? 宴っていうのは奇跡だと思ってて。今日このステージを選んで来てくれているのもそうだし、3日間のなかで僕らを選んでくれてるとかね。いいやつ、いいやつ」。ギターをエレキからアコースティックに持ち替えると、「しっとりした曲やると思うでしょ? やらないの。ちょっと踊れちゃうよね、この曲」と言って、“THE UNSPOKEN WORDS”へ。心地好くスウィングする、ライド感たっぷりのリズムにギター・リフで踊らせ、続く曲“I’m off now”もアコースティック・ギターで、パワフルなポップ・チューンを響かせた。再び機材トラブルはあったものの、そこは10年選手――この間を繋げとばかりに、一瀬が原に川柳しろとかムチャ振りしていたが、「ASPARAGUSはこれくらいじゃめげない」(渡邊)、「めげない、機材車盗まれてるからね」(原)と自虐ネタを盛り込み観客をしっかり湧かせていく。さすが(?)です。
ラストはキラーチューン2連発“SILLY THING”、“FALLIN' DOWN”! ブライトなメロディが太陽のもとでより輝いて、スカッと爽快な汗をかかせてくれたアスパラ。トップバッターとしてガツンときめてくれた。(吉羽さおり)


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