ドアーズ、狂気へのトリップ ―― 1968年、絶頂期のドアーズをリアルに暴いた秘蔵インタビュー

ドアーズ、狂気へのトリップ ―― 1968年、絶頂期のドアーズをリアルに暴いた秘蔵インタビュー - rockin'on 2023年7月号 中面rockin'on 2023年7月号 中面

現在発売中のロッキング・オン7月号では、ドアーズのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「俺たちのことは、エロティックな政治家だって思ってくれよ」(ジム・モリソン)


ロサンゼルス――彼はスーパースターならではの疲れをまとって現れる。寝起きのまま着替えていないスウェット、当然その下には革パンツ。畝のあるニット帽で髪はほとんど隠れている。挨拶代わりにお互い「グルーヴィ」と呟いて、それからビーチに向かう。ラジオから最新シングルが流れてくる。彼は一緒に笑いながらボリュームを上げ、ベース音を調節しようとつまみをいじる。完璧な午後だ、そこで彼は恋人も乗せていくことにする。

「ジム、その帽子かぶってるとレンブラントみたい」と彼女が言う。「そうか、ワオ」。彼は囁くような声で言い、弾ける波に乗るようにそのイメージに乗っかる。

フリーウェイを抜ける間の話題は、ニューヘイブンのライブでの逮捕(公然猥褻罪容疑)、戦争、心理分析、そしてニューアルバム。彼はそのタイトルを、作ったばかりの24分にわたる「ドラマ」にちなみ、『セレブレーション・オブ・ザ・リザード』にしたいと考えている。大の爬虫類好きなのだ。アルバムジャケットも蛇革を模した印刷、タイトルは金文字の浮き彫りにしたいという。オフィシャルインタビューはハリウッド風アシュラム〈ガーデン・オブ・セルフ-リアライゼーション〉の園内、入江を望む奥まった場所で行われた。隠れたスピーカーからストリングスの音色が響く中、まず肩慣らしの質問。ジムは滑らかなバリトンで答える。

「さあ……考えたことないな」。園内にはモーツァルトのオザンナが響く。
「デビュー当時、あなたにこういうイメージがつくと予想してましたか?」
「まさか。自然とそうなったんだ……意識してなかった」
「スターになるための準備などはどのように?」
「うーん……一つくらいしか思いつかないな。髪を切るのをやめたんだ」
「ステージでの動きはどのように変化してきましたか?」
「そうだな、昔は……ただ突っ立って歌ってた。いや、今俺……あー……ちょっとばかり大袈裟だったな」
(以下、本誌記事へ続く)



ドアーズの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

ドアーズ、狂気へのトリップ ―― 1968年、絶頂期のドアーズをリアルに暴いた秘蔵インタビュー
rockin'on 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする