11/29の渋谷eggmanイベントで久々に観たQaijffのステージで、ライブバンドとしての劇的進化ぶりに驚いて、そのままマネジメントの方に「12/22のワンマン観せてください!」とお願いしてやってきました、バンドの地元・名古屋へ。
東京のアウェイな環境ならではのバトルモードもスリリングで最高なのだが、ホーム=名古屋での開放的なエモーション炸裂ぶりはまた格別。
アグレッシブなプログレッシブポップと眩しい歌を奇跡のバランスで共存させるそのアンサンブルが、どこまでも自由に、伸びやかに咲き乱れていた。
ZIP-FMのQaijffラジオ番組でもお馴染みドラム・三輪幸宏の別人格(?)「レジェンドDJ★YU!YU!YUKIHIRO」や齋藤執事まで巻き込みながら、この瞬間を待ち侘びた満場のオーディエンスとがんがん魂を高め合い、クラップとシンガロングがフロア狭しと飛び交う熱狂の彼方へ!
最新シングル『snow traveler』の楽曲をはじめ、Qaijff高純度凝縮なセットリストで、キャパ400ほどのライブハウス=SPADE BOXにアリーナクラスの歓喜の風景を繰り広げてみせたこの日のライブ。
終盤、森彩乃から「2017年、エピックレコードからメジャーデビューします!」の発表が飛び出し、会場はさらなる怒濤の多幸感に包まれていった。
力強くフロアにアピールしながら、ライブ中に何度も感極まりそうになっていたという森。「Qaijffの音楽を好きでいてくれる人をひとり残らず連れて行きたい」とまっすぐに語っていた内田旭彦。「ずっと遠くにあると思っていたメジャーデビュー」を目の前にした新たな覚悟を伝えていた三輪。新たなステージへ向け、それぞれに情熱をたぎらせている「今」が伝わってきて、思わず嬉しくなった。
アンコールで最後に奏でた“good morning”の美しい音像が、音楽の神秘を鮮やかなポップミュージックの祝祭感へと昇華するQaijffの核心そのもののように響いていた。
メジャーデビュー以外にも「来年4月に東名阪ワンマン開催」「2016年に続き2017年も名古屋グランパスの公式サポートソングを担当」と重大発表が次々に飛び出した最高の一夜。さらなる飛躍への期待感が熱い余韻とともに残る名演だった。来年も追っかけます。(高橋智樹)