以下は、記事の紹介文です。
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岡田准一は、ここ数年の間に確実に「侍」のような佇まいに磨きをかけた――そんな風に感じる人は少なくないはずだ。黒田官兵衛という極めて奥深い思考を持つ人物の魅力を画面からはみ出すくらいの迫力で描く大河ドラマ『軍師官兵衛』での活躍はもちろん、『永遠の０』や『図書館戦争』など時代劇ではない作品においても、「静」と「動」を腹の奥の深いところで自在にコントロールするような彼の演技に「侍」を感じた人はきっと多いはずだ。そんな岡田准一の俳優史においても、10月４日に公開される『蜩ノ記（ひぐらしのき）』は間違いなくきわめて重要な節目となる出演作である。彼はじっくりと時間をかけながら大いに悩み、この『蜩ノ記』のなかで、そして檀野庄三郎という人物を演じるなかでつかむべきものをつかんだ。このインタビューは、彼がその過程を生々しく、どこまでも自分に正直に語った貴重なものになった。

（古河）