indigo la End『幸せが溢れたら』について

indigo la End『幸せが溢れたら』について

ユーミン、スピッツ、aikoの音楽と同様に、その音楽が鳴っている間は心のフレームの中にいる届かない「あなた」に触れ続けることができる魔法のような、麻薬のような、呪いのような、無防備な恋の殉教者にしか生み出せないポップがこのindigo la Endの最新アルバムにはある。
選ばれしソングライター・川谷絵音の才能を証明する一枚である。しかし一方、ゲスの極み乙女。では、絶妙のスタンスを全方位に張り巡らせた完全防備の知能犯ポップで時代のパスワード外しを着々進行中。どちらがカードの表か裏か全く不明の2バンドを交互に乗りこなしながら絵音は、穏やかにナチュラルにメディアに対応しつつ全く手の内を明かさないままシーンのド真ん中に躍り出てしまった。ひとまず、このアルバムもむさぼり聴くべし。(古河)
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