昨日は、インドネシア発の大注目作『ザ・レイド』の監督、ギャレス・エヴァンスの取材だった。
シラットという最強の格闘技による激闘がひたすら、それはもうとにかくひたすら描かれるこの映画なんだけど、それがどういうわけかムチャクチャ面白いんだから素晴らしい。
かつ、愛すべきB級映画としてのオマージュ感や数多くのマーシャルアーツものをほうふつとさせる、ニヤリとさせてくれる突っ込みどころも満載で、どういうスタンスで観ても楽しめること請け合いの大推薦映画でございます。

で、彼はウェールズ出身のれっきとしたイギリス人なんだけど、奥さんがインドネシアと日本のハーフであったこともあり、インドネシア文化に触れ、シラットに出会い、その圧倒的なかっちゃよさに心酔してしまったらしい。
いまはインドネシアを拠点にしている彼だけど、ウェールズに住んでいた頃から、ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画を観て青春を浪費するという美しき正しきボンクラ青年だったそうで、そのあたりの愛は『ザ・レイド』にも思う存分ぶちまけられております。

しかしまあ、デカかったなあ。
190センチ近くあったと思う。
熊のようにデカくて、タランティーノみたいに早口で、ものすっごいいいやつだった。
愛情たっぷりに映画を語る、いつまでもその話を聞いていたいようなナイスガイだった。

というわけでステキなインタビューになっているかと思いますので、CUT11月号をお楽しみに！
『ザ・レイド』は10月27日公開です。（小柳）