THE XX


初めてのエックスエックス。ぎこちなさも平熱のまま時を潜り抜けてゆくさまも、作品で聴くのとまったく同じ。作品がクールでもライブは熱い、というケースはあるが、エックスエックスは徹底的にクールだ。

それがもの凄くいい。囁き声が注意を引くように、彼らの演奏も静かに、聴く者の心を捉えてゆく。聴かれるために、オリジナルであるためにミニマルを目指す、すべてがきっちりと目的化されたロックだ。
(小池宏和)