ZAZEN BOYS×THA BLUE HERBの壮絶なガチンコ2マン


渋谷La.mamaでZAZEN BOYS×THA BLUE HERBの2マン。
リスペクトしあっている両者による久々の2マンともなれば、いやが上にも期待が高まる。

先方のTHA BLUE HERB、ILL-BOSSTINOが、
「今夜の相手は強敵、ZAZEN
BOYS。昨日のリキッドのワンマンを観にいったけど、やばすぎて途中で帰った。俺たちは今日親善試合しに札幌から来てるわけじゃないから」というようなことをラップで放ちつつ、
鋭利で強靭なライムとトラックを繰り出し続ける。
終盤のクラムボンとの“あかり from
HERE”からの“未来は俺等の手の中”という流れが特に素晴らしく、ZAZENファンにもぐっさりぶっ刺してやるという気迫が尋常じゃなかった。

そして、ZAZEN BOYS。
メンバー間の斬りあうようなガチンコセッションはこの日も圧倒的。
“はあとぶれいく”で向井秀徳がステージ脇のスピーカーの上に飛び乗ったり、映画『マルサの女』のテーマ曲のZAZEN
BOYSヴァージョンを披露する等サプライズも多かったが、一番のハイライトはアンコールの“Asobi”で、BOSSが飛び入りしたことだろう。
当初セッションはしない予定だったらしいのだが、ZAZENのライブを観ていたBOSSはウズウズして仕方なかったんだと思う。
BOSSがステージに駆け込んで来ると、ZAZENの4人は驚いた顔をしながらも応戦。
深遠で冷徹な“Asobi”のグルーヴに、BOSSのラフでヘヴィなフリースタイルが乗り、凄まじいことになっていた。
すごいものを観た。(小松)
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