私が今作で大きく変化を感じたのは、打ち込みのトラックではなく、生ドラムで演奏される楽曲が増えたということ。インタビューでは、SHO-SENSEI!!が楽曲制作に真髄に向き合うことで発見した、「ポップス」と「ヒップホップ」に対するリスナーお感覚についても語ってくれた。
また、これまでは楽器の音が入っていないテイクを聴いて曲を作っていたというSHO-SENSEI!!だが、今作収録の“天国”ではギター、ベース、ドラムが入っているトラックを聴きながら始めて曲を作っていったと話す。バンドサウンドのロックなビートに対し、ヒップホップのノリを意識してボーカルを入れていったそうだ。その結果、これまでになかった面白いポップロックに仕上がっている。
この楽曲制作に対する姿勢や新たなことに挑戦していく柔らかな思考があるからこそ、SHO-SENSEI!!の音楽には毎回驚かされるし、次はどんなアプローチをしてくるのかと楽しみにさせられる。これからも彼の「変化」を見逃したくない。そう思わせてくれるアーティストだ。
インタビューでは、彼の目標でもあるドーム公演についても熱く語られているので、ぜひ全編をチェックしてみてほしい。(岩田知大)