14時46分にスタッフ一同で黙祷したという彼等。ライブ中もアンコールでまず1曲歌った後、満員1万2000人のオーディエンスとともに改めてその時間が設けられた。

3月11日という今日に関するMCは、とても丁寧それゆえに長いものだったが、
このままでいいんだろうか？という思いを忘れるためではなく、
そこから立ち上がるために音楽はあり、そしてなにより、
楽しむ事や歌う事自体に罪は無いはず、と
真摯な口調で訴えるファンキー加藤の姿は、とても逞しかった。

それは、今や巨大な動員力を誇るアーティストとしての責任から
悩み抜き・考え抜きの末に出した結論であることが虚飾無しに伝わってくるもので、
だからこそツアー・タイトルが「笑って歌ってもりあがァリーナ」であり、
サブ・タイトルが「行くぞ日本!!」という、とてもファンモン的なものになったことへの
充分な説明になっていたと思う。

彼の意気込みは冒頭から炸裂していて、1曲目のイントロで下手から登場するや、
すぐさま全力で、アリーナの広大なステージの上手ぎりぎり側まで猛ダッシュ。
そこで歌い始めるのかと思いきや、すぐさま反対方向へもう一回ダッシュ、と
いきなり1曲目からステージ両翼の袖を使い倒すもったいぶらなさ。
つくづく、丁度いい加減で終われない男、です。

FUNKY MONKEY BABYSは、今月17日（土）、
幕張メッセで開催される「GO!FES 2012」にトリで登場。