今日はこの現UKロック・リスナーのDNAとして刷り込まれている2バンドの近況というか、最近の「珍事件」を揚げつつ、
改めて「北部ラッドとは何か?」について考えてみたいと思います。
★まずはNME今週号のカヴァーをも飾っている、我らがオウェイシッス。
先日の@マンチェ・ヒートン・パークでの初日(6/4)が機材トラブルで何度か中断する羽目になり、
リアム&ノエル自らステージ上で「すまんかった、、、金は返すから」と7万人の客に約束したのはご存知だと思いますが(ノエルはすぐ後悔したようだけど、笑)、
その翌日から本当に彼らのオフィシャル・サイトoasisnet.comでチケットの払い戻し申請が始まったのには筆者もマジで驚いてしまった。
もしあの日の客の全員が払い戻しを要求したとしたら、日本円で約4億円(!)の損害だという。
ギャラガー兄弟がいくら億万長者でもこれは痛い、、、。
でも一度自分が言ったことには必ず何らかの形で落とし前をつけるのが、北部ラッド。
むしろそうしないとラッド仲間からもつまはじきにされるのが北部気質なんだけど、今回それを身をもって証明したリアム&ノエルの男気に改めて惚れ直してしまった。
偉いっ!というか粋だなあ、、、。
やはり”My Big Mouth”なんて曲を書く人達はこのくらいやってもらわないと信憑性がないですよね。
★お次は、そのギャラガー兄弟がただのマンチェの悪ガキだった頃からの大先輩=ストーン・ローゼズ。
最近はもうすっかり「狼少年ネタ」になってきた感のある「ローゼズ再結成」について、またもやマニがThe Sun紙でコメントを出した。
「再結成か、、、イアンとジョンが和解したら可能性はあるかもな。
どんなモラルや自己原理を持ってる奴でも2000万ポンド(約32億円)目の前に積まれたら、気は変わるだろうよ。そいつの哲学だってすぐ変わるだろうしな」。
うーん、、、そりゃ貴方はそうかもしれませんが(笑)。
今のイアン&ジョンの関にある亀裂はそんな生易しいものじゃないと思うんだけどなぁ。
マニ自身も以前「たまにマンチェに帰った時も、ロンドンで何かパーティーがある時も、必ずイアンとジョンを同じ場所で会わせようとして2人を招待するんだけど、いつもどちらかが来ないんだよ。
イアンが来る時はジョンがキャンセルしてくるし、ジョンが来る時はイアンが何だかんだ理由をつけて断りを入れてくる。
どうもお互いが会うのを避けてるみたいなんだ。
2人ともいい歳をして、いつまで昔のしこりを抱えてるつもりなんだろうなぁ」と苦笑しながらこぼしていた。
この調子だと、少なくともむこう5〜6年はないような気が、、、。
そりゃ万が一実現したら、昔彼らを追っかけたみんなと一緒に世界の果てまで駆けつけますけど。
北部男ってちゃらちゃらした南部男と違って義理堅いけど、頑固だからなぁ。
一度お互いへの信頼を失ったら、死ぬまで会わない。
なんていう、「元親友同士」を筆者も何人か知っている。