久々に〆切が早く終わったので、観てきました『ターミネイター』最新作。
で、この『ターミネイター 4』、
「主役を2人設定したために焦点がぼやけてわけわからじなストーリーになってしまった」。
「ジョン・コナー役クリスチャン・ベールの演技が勿体ぶりすぎて、観ていて疲れる。カイル役のサム・ワーシングトンのほうがよっぽどナチュラルで信憑性がある(そうですかあ?オージー訛り丸出しのアメリカ人役のほうがヘンな設定だな、と思ったんですが)」。
「シュワルツネガーの再登場!をあれだけトレイラーで売り物にしといて、こういうお茶の濁し方はないだろ?(今やカリフォルニア州知事なので、そう簡単には、、、、)」。
等々、UK評論家筋の前評判は決して芳しくなかったので、
あまり期待してなかったんだけど、
そもそも「SF/アクション」ものにそこまで期待するほうが酷なんじゃないですか?というのが筆者の正直な印象。
最新コンピューター・グラフィックを駆使したアクション・シーン満載の画面は、機械フェチじゃない筆者(というか、むしろ機械オンチ)でも充分楽しめたし、
家族連れをターゲットにした娯楽映画にこれ以上ハードコアなストーリー展開やキャラ作りを盛り込んでも、かえって分りにくくなりそうな気も。
しかし最近のクリスチャン・ベール、
『バットマン』のブルース・ウェイン役を演じたり、
今回は『ターミネイター』でジョン・コナー役を演じたり、
すっかり「アメリカン・ヒーロー」役が馴染んできつつあるけど、
元々はイギリス人(厳密にはウェールズ人ですが)。
本来ならアメリカ人が演じるべき役をこれほど器用にこなしている自分に対し、どういう気分なんだろう?
最近、本作制作中にキレてスタッフを四文字言葉で罵倒しているYou Tube音源を聴きながら、
こんなにカンカンに怒ってるときも「完璧なアメリカン・アクセント」だなんて!と逆にある種の尊敬の念すら抱いてしまった。
異国に長く住んでいる人の多くがそうだと思うんだけど、人間って怒ったり悲しんだり、動揺してたりする時ほど母国語(訛り)が出やすい。
つまり、冷静さを失ってる時ほど「地」が出やすいわけですが。
「相手に死ぬほど侮辱され、つかみ合いのケンカをしている時でもネイティヴ語で罵倒できるようになったら一人前」、
という誰かの名言を久しぶりに思い出した。