全てのファッション・パンクどもへ


You never listen to a word that I said
You only seen me for the clothes that I wear
Or did the interest go so much deeper
It must have been the colour of my hair

The Public image

What you wanted was never made clear
Behined the image was ignorance and fear
You hide behined this public machine
Still follow same old scheme

Public Image

Two side to every story
Somebody had to stop me
I'm not same as when I began
I will not be treated as public property

Public Image

★ご存知、78年のPublic Image LTD:『First Issue』に収録されていた”Public Image”の歌詞の一部。

よくいますよね?
こういう服装や髪型etcのファッション/表層的な面でしか「パンク」を見ない人って。

「パンク」というターム自体は、この曲が書かれてから30年以上過ぎた今も音楽界やファッション界、映像&絵画etcの視覚アート界、
時には文学や建築etcの分野でも取り沙汰され、語られ続けている。

今もそれほど世界中の文化に「大きな爪痕/影響」を残している「思想」であるにも拘らず、
30年前ジョニー・ロットン青年が書いたこの歌詞の「裏にあるメッセージ」を理解できている人は、今いったい何人いるんだろう?、、、。

なんて改めて考えさせられてしまった。

「他人を模倣したり従順にフォローするのではなく、
自分だけの視点や考え方/生き方を見つけろ」というメッセージにも聞こえるし、
「Public Image/固定観念や世間体に囚われるな。誰にも頼るな」という耳痛い叱咤にも聞こえる。

「独自性や自立精神」が、「あの人は変わってる」「協調性がない」等の糾弾で猛烈な抑圧を受ける日本社会で育った筆者にとっても、
先生のこのメッセージを本当に理解できるまでには長い年月がかかった。

世間知らずの箱入り娘だった自分が単身渡英し、
「九死一生の修羅場に直面した際、本当に頼りになるのはこの世で自分だけなんだ、、、」というのを何度か体験したのがきっかけだったんだけど。

たとえ何が起きても決して誰にも頼らない。
あくまで自力で解決するんだ。
という強固な開き直り/覚悟がついたのは、
あの後の異国生活をサヴァイヴする意味でもつくづくラッキーだったと思っている。

ライドン先生の発言や歌詞って、いつも深いんだよなぁ、、、。


★というわけで、今日の動画。

♪”Public Image(78年)”
http://youtube.com/watch?v=ylOCIP54PIQ


あ、年末のPIL「17年ぶり復帰ツアー」でも、これがオープニングでした。
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