ブラック・キーズ「ロックが死んだ? 関係ねえよ」


先月、ドラマーのパトリックが「ロックが死に絶えつつあるのは、ニッケルバックみたいなバンドでリスナーが妥協してるからだ」と発言して物議をかもしたザ・ブラック・キーズ。この時はニッケルバック側が「世界でいちばん売れてるロックバンドの代表に俺たちを選んでくれたの? 光栄だなあ」みたいなオトナのコメントを出して騒動は沈静化。

今度はギタリストのダンがインデペンデント紙の取材(http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/music/features/rock-and-roll-will-never-die-the-worlds-hottest-bands-answer-the-doomsaying-cultural-commentators-6297961.html)で

「ロックが死んだって? はは、ホントに? 関係ねえよ。別に他の音楽聴かないとかじゃないからさ、"音楽"が死ななければ俺は問題ないよ。そういう話って結局は一時の流行だし、音楽を演奏すること以外で、あれこれ心配はしないんだ」

と語っている。そして最後に、

「だいたい俺たち、ずっと流行は無視してやってきたからな」と。

確かにその通り。ブラック・キーズはデビューしてからずっと、爆裂ブルーズをぶっ放し続けてきたバンドで、ホワイト・ストライプスの影に覆われる不本意な評価を全く気にせず、10年越しでブレイクした遅咲きの才能だから。

ちなみにダン・オーバックは来週に来日する71歳の「白い呪術師」ドクター・ジョンの新作をプロデュースする。これは5月発売だけど、ちょっと聴く機会があってクソかっこ良かった。ライヴではまだ新曲やらないと思うけど、楽しみ。(松村)
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