今回のアルバム「ユーアー・デッド」はタイトルからも分かるように死がテーマになっている。しかし、ここでフライング・ロータスが提示する死のイメージは終わりではなく、新しい始まりとしての死。
そのテーマを明確に映像化したのが、このミュージック・ビデオだ。
少年と少女の柩がふたつ並べられている葬儀場という、かなりシリアスな場面からビデオを始まる。しかしすぐに、その柩に横たわってる少年と少女は起き上がって踊り始める。しかし参列者はそれに気付いていないかのように、表情も変えずに座り続けている。
生と死、静かさと躍動感、暗さと明るさが、共に存在する、とても素晴らしい映像作品だ。
フライング・ロータスとケンドリック・ラマーという最強の2人が作る音の世界を、見事に表現した映像作品だ。
最近は夜、家に帰ると必ずこのミュージック・ビデオを観るのが日課になっている。