番組で紹介したアルバム最終曲「ワン・デイ・ウィ・ウィル・オール・ビー・フリー」。タイトルが繰り返される歌詞が素晴らしい。プリンスは厳しい現実を踏まえた上での希望をこのアルバムに託したのだと思う。


1曲目のアルバム・タイトル・ナンバーで厳しい現状を歌い、ラスト・ソングで希望を歌う、まるでひとつの物語が語られているような作品だ。

その日、輝かしい日に僕たちはみんな自由になれる
君の話だよ
僕の話でもあるけど

という歌詞が最後に歌われるカタルシス、それはこのアルバムの大きな魅力になっている。
まだアルバムが有効であった時代のノスタルジーではなく、未来に対しての示唆的なメッセージとして2010年プリンスからこのアルバムは届けられた。
アルバム・タイトル・ナンバーを聞いて欲しい。

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