ヴルフペック――最高の夏が待っている! フジロックで初来日が実現。爽快でゴキゲン、ユーモラスでウィットに富んだ極上グルーヴの秘密を明かしたインタビュー!

ヴルフペック――最高の夏が待っている! フジロックで初来日が実現。爽快でゴキゲン、ユーモラスでウィットに富んだ極上グルーヴの秘密を明かしたインタビュー!

現在発売中のロッキング・オン6月号では、ヴルフペックのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「これは昔から常々思ってきたんだけど、コンサートっていうのは楽しくなくちゃ! 何かの宗教みたいな雰囲気になったらイヤなんだよね。説教を聞きたいなら、自分は寺に行く」



●まず作品に関して、聴いた瞬間、一発であなたとわかる音になっています。目標としてるサウンドについて自分の言葉で形容するなら?

「まあ、たしかに。独自のミックススタイルでやってるからね。PCとプラグインを何台も駆使しながら、かつてアナログで作られていたであろうサウンドを模倣してる。本来ならすべてテープで録音したいところだけど、それだと相当高くついちゃうからね。とはいえ、長年このスタイルでやってきたことがだいぶ自分の役に立ってる。機材に関してはだいぶ身軽になったからね。そんなに多くの機材を必要としてないし。ミックスに関しては、誰がその作品のミックスを手掛けてるのか調べて、その中から自分に響く要素をピックアップしてる。ミックスを通じてファンク的な要素をさらに強化していくにはどうしたらいいのかってことを常に考えてる」

●ミックスについて、強烈な好き嫌いはありますか? あるいは最近の曲のミックスの傾向について感じるところは?

「全体的にいい方向に向かってるんじゃないかな。一昔前は……ちなみに、この言葉の元ネタは自分の友達だけど、いわゆる“ソロボタン方式”っていうか、マシーンのソロボタン機能を使って、一つ一つの楽器の音を盛大に際立たせるのが主流だったじゃない? そこから超ハイプなサウンドがどんどん作られていった。それはそれでクールっていうか、すべての音がハイパーに強化される。チポトレ(※メキシコ料理のチェーン店)のブリトーみたいに本来なら一口でいくはずのものをフォークで一つ一つの具材ごとに食べてもかなり美味い。とはいえ、色んな細かなニュアンスや味付けも含めて全体として味わいたいときもあるわけじゃないか。そういう意味で、しばらくずっと向こう側に振り切れてたままの振り子がいい感じに戻りつつあるんじゃないかな」

●食との関わりは音楽へのアプローチにも通じていると思いますか? つまり、日常的にあるものに喜びを見出すという点で。

「いや、マジでほんとそう。自分の料理の仕方とか、まさに自分が音楽をミックスするときの手法とまったく同じだし。いわゆる一流シェフみたいな料理人は、さんざん色んな食材やら調味料やらを使って、『一体どうやったらこの味が?』っていう美味い料理にしてるわけだけど。とはいえ、普通にそこらへんのスーパーで手に入る限られた食材で美味いものを作るのが自分的には好き。沖縄の紫芋だったり、今ハマってるのだったらジャポニカ米の寿司用の米とか、あとトレーダージョーズ(※庶民派のお手頃スーパー)の冷凍グリーンピースもおススメ。普通に身近で手に入る素材を3つ4つ厳選して、そこからどんな味が生まれるのか試しつつ、『一体、どうやってこの味を……?』って言わせたらこっちのもの、みたいな。文字通り全部一緒くたにして調理してるだけ。特別なことは一切してない。それなのにヴルフペック関連の音が自分達よりももっと複雑な手法で作られたであろう音楽と普通にプレイリストに並んでるところを見ると、してやったりみたいな、最高の気分になる」
(以下、本誌記事へ続く)



ヴルフペックの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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