とんでもない来日公演だった。トラヴィス・スコット@ベルーナドーム。あの夜以来、人と会えば決まってこの話題になる。彼のライブはこれまでも、事故のニュースや莫大な収益など、常に賛否とともに語られてきた。そんな曰く付きの現場を、ついに生で体験できたという事実だけで、十分すぎるほどの事件である。ましてや、イェ(カニエ・ウエスト)のサプライズ登場まであったのだから、あの瞬間を忘れられるわけがない。
ロッキング・オン1月号では、この歴史的公演を詳細にレポートしている。トラヴィスは、もはやラッパーという枠を越えた、魔術使いのアーティストのようだった。炎と静寂、爆発音と映像が渦を巻き、観客の情動を揺さぶりながら、巨大な世界観へと引きずり込んでいく。気づけばスタジアム全体がうねり、観客は暴れ、自由に遊びながらひとつの熱狂を共有していた。
あの夜何が起きていたのか——その全貌を、ぜひ誌面で確かめてほしい。(つやちゃん)
トラヴィス・スコットの記事が掲載されるロッキング・オン1月号