今回のツアーも凄いスペクタルなステージになっている。もう財政危機になる心配はないが、入ったお金は全て使うという思想は基本的には変わっていない。
ショーはいくつかのアクトに別れていて、ライブのオープニングとアクト1の始まりの時、ガガは寝た状態で登場する。どう見ても歌いにくそうだった。でも、そんなことは関係ないのだろうな、と思って見ていた。
彼女にとって優先すべきは、お客さんの喜びであって、必要なら逆立ちでも歌ってみせるくらいの気合いに貫かれたステージだった。スペクタルなショーは、最後のセンター・ステージでの弾き語りのアクトで、見事にパーソナルでリアルなガガの感触を僕たちに与えて大団円を迎える。
彼女からたくさんのものを貰えた満足感を、あの場にいただれもが感じたのではないか。