今年のアカデミー賞の最大の見所はやはりレディー・ガガとブラッドリー・クーパーの白熱のパフォーマンスだった、とアメリカ中が大騒ぎだった。そのライブ映像がポストされている。まだ見てない方がいたらこちら。
最も期待されていたパフォーマンスだが、その期待をまったく裏切らない感動のパフォーマンスだった。おかげでオスカーも盛り上がった。
しかし、2人があまりに熱かったので、その後すぐにソーシャルメディア上で、2人は絶対付き合ってるはず、と冗談半分で盛り上がった。
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それに対してガガがトークショーに出演して、「ソーシャルメディアはインターネットのトイレみたいなものだから」と笑いながら語っていた。映像はこちら。
●あまりに熱いパフォーマンスで、みんなが2人は本当に愛し合ってる思った件について。
「(目を白黒させながら)ソーシャルメディアって、インターネットのトレイみたいなものだから。それで、みんなが私達の間に、愛を感じたわけだけど、私達があそこでみんなに見せたかったのは、正に愛だったわけ。だって”Shallow”はラブソングだし、『アリー/ スター誕生』はラブストーリーだったわけだから」
「私はアーティストであり、つまり私達は良いパフォーマンスをしたということだと思う。だからこの話はここで終わり!(笑)」
●ブラッドリーは緊張していたか?
「全然。だって私達一生懸命、練習したから。それにブラッドリーはミュージシャンだから。彼は、映画の撮影中も、全テイクで本当に歌っていた。全て! 口パクしたことは一度もなかった。だから彼が本当に歌えるのが見てもらえて嬉しかった。彼が“Tell me something girl”って歌い出した瞬間に、観客が大歓声になったから、『やった! ブラッドリー、みんな大喜びしてる! さあ続けて!』と思った。最高だった」
●オスカーパフォーマンスをいかにブラッドリーが詳細に演出したのか。
「あのパフォーマンスのために1週間みっちり練習した。私は自分のライブパフォーマンスだったら絶対に誰にもコントロールされずに、自分の好きなようにやるわけだけど、でも、今回の場合は彼が監督だし、映画のパフォーマンスシーンもすべて彼が監督した。だからオスカーでも絶対彼にビジョンがあると思った。
それで『どうしたい?』と聞いたら、彼は、事細かに説明してくれた。だから、あのパフォーマンスで見たものすべては彼が考えたものだった。撮影の仕方から、ピアノの置き方から、紹介はなしで、客席からそのままステージに上がることから全て彼のアイディアだった。
それから、『観客席の照明もつけるべきだ』と言うから、私は自分のライブの照明をやってくれている人に連絡して、観客席にもこはく色の照明を当ててもらった(笑)。ブラッドリーがそうしたいって言うんだから、やらなくちゃいけない、ってね(笑)」
●オスカーをもらってから考えたこと。
「キーボードを持ってNYのアパートの前に立ち、これからこれを持って階段を上り、自分の部屋まで行かなくちゃいけない.....と思っていた時代を思い出した。そこからここまでの道のりを振り返って、なんて最高なんだろうと思った。でもこれは受賞スピーチでも言ったけど、ここまでの道のりは本当に一生懸命頑張った結果だった。一生懸命頑張って、諦めなかったら何でもできる、ということだから」
感動的だったガガのオスカーでのスピーチ。
ガガはスピーチでこう語っている。
「今家のソファに座ってこれを見ている人達へ。私がここで言いたいのは、これは本当に一生懸命に頑張った結果だということ。私はここまで本当に長い間頑張ってきた。だけどそれは勝つということではなくて、絶対に諦めないということ。だから夢を持っていたら、そのために戦わなくてはだめ。情熱があったら、それを叶える鍛錬が必要であり、だから何度人に断れようとも、疲れ果てて倒れようとも、勇気を持って、立ち上がり、進み続けなくてはいけない」
ガガのこれまでのキャリアを見ても、彼女が常に150%の力を出してきているのは分かったし、この映画でもそれは同様だったと思う。最終的に映画が人の心に響いたのもそれが理由だったとすら思えたくらいだ。だから、この言葉は本当に真実だと思えた。オスカー、おめでとうございます!
ちなみにこの晴れの舞台で、ガガが着けていたダイヤのネックレスはティファニーのもので、なんと128.54カラットの世界一大きいイエローダイヤモンドだそう。ティファニーが所有している有名なダイヤモンドなのだそう。ガガの前にこれを着けたのはなんとオードリー・ヘップバーンで、1961年『ティファニーで朝食を』のプロモの時だったそう。その前には1人しかいなくて、これまで3人しか身につけたことのないダイヤだそうです。
またアフターパーティで話題になっていたのは、マドンナとガガが和解したかに思える写真がポストされたこと。
マドンナは、2012年『ボーン・ディス・ウェイ』の頃から、ガガが自分を真似していると何年にもわたり批判してきたのは有名。極最近も、去年の12月にガガが今となって有名なセリフ「100人中99人が自分を信じてくれなくて1人が信じてくれれば良い」とインタビューで答えた際に、マドンナはインスタストリーでマドンナがかつて「100人いて99人が自分を好きだと言ってくれたら、私は好きじゃないと言った1人を覚えている」と語った映像をポスト。同時に、インスタの方には、「全ては1度聞いたことあることばかり」とポストしていた(汗)。
上の写真はマドンナが主催しているアフターパーティでアーティストのJRが撮ったもの。仲直りなのだとしたら嬉しいとみんな喜んでいる。
アメリカではこれから1週間、『アリー/ スター誕生』の主に音楽のシーンが12分間増えたバージョンが劇場で公開となる。
ガガは今後、ラスベガス公演を11月まで行なう。彼女はどんなことでも極限まで挑むので、この先どうするんだろうといつも思うが、この映画でもまた彼女の限界をひとつ超え新境地を開いたと思う。今後の活躍もまた期待したい。
日本でもデジタル配信が4月3日から、DVD発売/レンタルは5月22日に開始するよう。
http://wwws.warnerbros.co.jp/starisborn/