バーニー・サンダース、寡頭政治との闘いを掲げた集会を今週末開催。ニール・ヤング、ダーティー・プロジェクターズらが出演。

バーニー・サンダース、寡頭政治との闘いを掲げた集会を今週末開催。ニール・ヤング、ダーティー・プロジェクターズらが出演。
バーニー・サンダースが、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスと共に、今週末の4月12日にロサンゼルスで、「寡頭政治と闘い」をテーマとした集会を開催する。出演者には、ニール・ヤングに、マギー・ロジャーズ、ジョーン・バエズ、ダーティー・プロジェクターズなどが名を連ねている。

まず、この集会のポスターが、同じ週末にカリフォルニア州で開催されるコーチェラを模倣しているので笑える。
https://rockinon.com/blog/nakamura/211930

バーニー・サンダースは、インスタでこの集会についてコメントしている。

「まさに。寡頭政治家たちは、あまりに強力だ。
無限の金を持っていて、私たちの経済を支配している。
メディアの多くを所有し、巨大な政治的権力も握っている。
しかし、私は確信している。彼らを打ち負かすことはできるのだと」

またオカシオ=コルテスはインスタでこうコメントしている。

「すべての共和党員に伝えたいメッセージがある。
私たちは、より良い世界が可能だと知っている。
私たちは、惑わされることなく、目標をしっかりと見据えている。
そして、私たちは、自分たちのために望む国を築いていく。」

ダーティー・プロジェクターズは、2016年にバーニー・サンダースが大統領選挙キャンペーンにも参加しており、ヴァンパイア・ウィークエンドなどと出演していた。
https://www.cnn.com/2016/01/27/politics/bernie-sanders-vampire-weekend-iowa/index.html

バンドは最近、最新アルバム『Song for the Earth』を発表したばかりだ。先日、NYでの先行リスニングセッションとデイヴ・ロングストレスによるアコギライブに参加してきた。会場では、グレタ・トゥーンべリ著の『The Climate Book』と、デイヴィッド・フォスター・ウォーレスの『The Uninhabitable Earth』が売っていた。理由を尋ねたら、トゥーンベリの本はアルバムのテーマと関連があり、フォスター・ウォーレスの本は、本の冒頭部分が曲で引用されているから、ということだった。

実際アルバムを聴くと、“Uninhabitable Earth, Paragraph One"という曲で、その冒頭部分が本当に引用されていた。そのライブでデイヴが語っていたけど、このアルバムは最初から作品として発表するつもりではなく、パンデミック中に作り始めたものだった。後で、アルバムになるのでは?と人に言われてまとめてみることにしたそう。アルバムのテーマは、地球温暖化で、美しいストリングスやシンフォニーを使用しながらも、永遠に不協和音を鳴らして、危機感を表現するような内容になっている。これまでの作品のハーモニーとは正反対のアプローチと言えるかもしれないが、デイヴはダーティー・プロジェクターズ名義ではないところでこのような実験的な作品は作ってきていたので、今回それがひとつに融合したとも言える。

デイヴは昔からサンダース支持であり、アルバムのテーマと今回の集会も深く関係があるのだ。

https://dirtyprojectors.bandcamp.com/album/song-of-the-earth

そういえば、ライブ中も子供が生まれてすぐに泣いたりするようになってしまったと言い、実際感極まって泣きそうにもなっていた。子供が生まれた時に今作の曲ができ始めていったそう。
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