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    シアトリカルで大胆なパフォーマンスと率直な歌詞で時代を切り開く! アメリカ中西部発のクィアポップアイコン、チャペル・ローンがデビュー作『The Rise and Fall of a Midwest Princess』に込めた思いとは?

    シアトリカルで大胆なパフォーマンスと率直な歌詞で時代を切り開く! アメリカ中西部発のクィアポップアイコン、チャペル・ローンがデビュー作『The Rise and Fall of a Midwest Princess』に込めた思いとは?

    現在発売中のロッキング・オン5月号では、チャペル・ローンのインタビューを掲載!
    以下、本インタビューの冒頭部分より。



    「お金も底をついて、実家に戻り、ドライブスルーで働いて。そういう、すべてを失った灰の中から私は立ち上がった──この美しいプロジェクトは、地獄の深い深い底から生まれたものなんだ」


    LAから電話をかけてきたチャペル・ローンは、ちょうど朝のピラティスレッスンの帰りで、抹茶ドリンクをピックアップしているところだった。中西部のミズーリ州にある、人口わずか6000人の町からやって来た彼女も今は、典型的なLAのライフスタイルにすっかり染まっている。それでも、中西部的な部分はこれからも常に変わらないだろう。デビューアルバムが『The Rise and Fall of a Midwest Princess(中西部のプリンセスの栄枯盛衰)』と題されていたことも、それを裏付けている。

    「タイトルに“中西部”と入れる必要があるのはわかっていた。私のプロジェクトにとって、とても大切な要素だから」とチャペルは語る。「アルバムの音楽性、私のファッション、私が書く歌詞、音楽を取り巻くエネルギー、すべてに影響を与えている。中西部の要素を取り入れることが、私にとっても大きな意味があった。自分の中にあるその部分は失いたくない。もっと若い時は、すっぱり縁を切れた、なんて思っていたんだけど、今はそうは思わない」

    チャペルはケイリー・アムスタッツという本名で暮らしていた子ども時代を「本当に鬱々としていた」と振り返る。「22歳の時に双極性障害と診断されたけれど、子どものころ、両親は単に“扱いにくい子”と思ってたんじゃないかな。だから、すごくつらい時期だった」と彼女は語る。そして、厳格なクリスチャンの家庭に育った子ども時代の自分は「みんなに好かれたがるいい子ちゃん」だったという。「こっそり家を抜け出していたけど、それでも週に3回は教会に通っていた。私の言いたいこと、わかるよね? いい子でいようとする自分と、あらゆるものに火をつけてはしゃぎ回りたい自分、その2つの間で引き裂かれていたわけ」

     チャペルのアーティストとしてのキャリアは、おとぎ話のような展開で始まった。カバー曲を歌った自撮り動画をYouTubeに投稿したことがきっかけで、17歳の若さでアトランティック・レコードと契約を結んだのだ。2017年には、フォーク風のファーストEP『School Nights』をリリースし、ヴァンス・ジョイやデクラン・マッケンナのオープニングアクトとして、ツアー活動も開始した。

    (以下、本誌記事へ続く)



    チャペル・ローンの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』5月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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