現在発売中のロッキング・オン6月号では、パフューム・ジーニアスのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「自分はもともとすごく内向的な人間だけど、ますます自分の内にこもっていった結果、再び外の世界に戻ることが不安になってしまってね。とはいえ、やっぱり出ていかなくちゃ、出ていきたいと思ったわけさ」
●『Glory』には、何かとっかかりになるインスピレーションやイメージなどはあったのでしょうか?
「多くはロックダウン中に書いているから、どんなに人と繋がりたいと思っても叶わない状況だったんだよね。自分はもともとすごく内向的な人間だけど、ますます自分の内にこもっていった結果、再び外の世界に戻ることが不安になってしまってね。とはいえ、やっぱり出ていかなくちゃ、出ていきたいと思ったわけさ。自分の外側の世界に広がる美しさや喜びを経験したいなら……実際に外に出ていって自分からそれを経験するために行動を起こさないといけない。世界は美しいけど、儚くもあり、恐ろしいこともたくさん起きているわけで……いったいどうやって自分にその荒波を乗りこなしていくことができるんだろう、と。今回のアルバムの多くがそうしたテーマに向き合おうとしてる……けっして答えそのものを見つけるんではなくてね。美しさも恐怖も楽しさも恐ろしくシリアスな問題もすべてごちゃっと雑多な状態のまま盛大に放出している、みたいな」
●プロデュースのブレイク・ミルズをはじめ、今回集まったメンバーはどのようなところに強みがあると感じましたか?
「僕のお気に入りのミュージシャンは、ほとんどが技術的で数学的な頭脳の持ち主なんだけど、同時にスピリチュアルな未知の領域にたどり着ける人たちであって。そのどちらか一方のミュージシャンが多いなかで、その両方が合わさったとき奇跡のようなマジックが起こる。うちのバンドのメンバー全員がそのクオリティを兼ね備えてる。ブレイクはもちろん、アラン(・ワイフルス)もね。アランはもともとクラシックピアノを演奏してた人だから、彼は練習やリハーサルを繰り返し重ねることによってスピリチュアルなレベルに到達するんだけど、みんながそれぞれの自分なりの方法があって。まさにそこに化学反応が起きてるわけだよね。互いに違ってるまま、足りない部分を補い合っていくという」
●“No Front Teeth”に参加しているオルダス・ハーディングとはどのようなケミストリーを感じましたか?
「僕はもう彼女の大ファンで……彼女とは10年前にいっしょにツアーした仲で、そのときから親しい友人なんだ。“No Front Teeth”を書いていたとき、まさに頭のなかで彼女の声がハッキリと聴こえてたんだ。しかも、歌詞を書いているときも、彼女なら絶対にこの曲にある感情を理解してくれると思った。彼女は何にも縛られていない。ある面では完璧主義者なんだけど、一方では平気でリスクを取りにいく人でもある。このふたつが同居しているところが、僕にはすごく魅力的に映るんだよね」
(以下、本誌記事へ続く)
パフューム・ジーニアスの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』5月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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