その姿は、凛としていて、まっすぐで、とても美しかった。
本編のラストに披露されたのは『友よ』。
《友よ 約束しよう/迷ったら ここに集合
友よ 前だけ向けよ/こんなもんじゃないだろう?
ありがとう 出会ってくれたこと/ずっとずっと 君はかけがえない》
この歌詞が、今の彼女たちの絆のすべてを語っていた。
派手な演出も、大げさな言葉もいらない。
笑顔で歌いながらも、少しだけ見せた上國料の涙は、
悲しみでも未練でもなく、全力で駆け抜けた人だけが流せる、まっすぐで澄んだ涙だった。
終わりというより、新しい一歩。
そう思わせてくれる、いい時間だった。(古閑英揮)