「音楽愛」に溢れた熱いライヴだった。バンドも素晴らしかったが、お客さんも最高で、ジェフの「ライヴ・イン・ジャパンを作るぞ」というジョークも、何パーセントかの本気が混じっている気がした。
ただ僕は余り正しいウイルコ・ファンでなく、彼らの真っ直ぐな部分より斜めな部分が好きで、そこばかりを求めてしまう傾向がある。
ライヴだと、どうしても真っ直ぐな部分がメインになり、あの熱い空間で自分だけ体温が違う孤独を感じてしまう。
無論、斜めな部分もしっかり見せてくれるのだが、ライヴだと斜めな部分も真っ直ぐな感じで演奏されてしまう。
お前はウイルコにウイルコじゃないものを求めてている、それは間違いだ、と批判されたら本当にそのとおりだと思う。
でも好きなのだ。間違った愛だとは知りつつも止められずライヴに通ってしまう。前回もそうだった。次回も行くと思う。