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3rdアルバム『Between the Black and Gray』以来、丸4年ぶりのCDリリースとなるEP。6月に“Ladybird”が先行配信された時点で、今のMONOEYESの勢いを感じていたのだが、それは確信に変わった。メンバー4人だけでLAにわたってレコーディングを行ったことで表れたバンド感。サウンドプロデュースをSUM 41やParamoreなどを手掛けてきたマイク・グリーンが行ったことで表れたポップパンク感。こうして照準を定めると、ストイックな4人だけに本当に強い楽曲を生み出すのだ。日本で右に出るものはいない、と思えるほどに。さらに、照準を定めながらも、細美武士とスコット・マーフィーというふたりのソングライターが2曲ずつ生み出したことで、バラエティーに富んだ聴きごたえにもなっている。“The Unforgettables”の泣きそうに素晴らしいメロディを活かす抜けのいい、且つ細やかなアレンジ&サウンド。“Atmosphere”の、爽やかさに留まらない、どっしりとした迫力や遥かなるスケール感。彼らに惹かれるリスナーが新たに増えそうな、ネクストレベルに進んだ傑作だ。(高橋美穂)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年10月号より抜粋)
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