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きっとbokula.はどの曲で出会ったかによってそのイメージが変わるバンドだと思う。蒼いギターロックもあれば熱いパンクもあるし心温まるようなラブソングもあるし、音楽へのラブソングもあるバンドだから。そんなbokula.のメジャー1stフルアルバム『MELT』にはbokula.の持っているすべての要素が詰まっている。その要素のすべてを最大出力で鳴らしていることが音から伝わってくる。
中でもイントロからリズムまで完全にそのものなTRICERATOPS“Raspberry”の公式オマージュソング“トラッシュミー”はそのサウンドをなぞるだけではなくて、止まることを選択したバンドの意志を自分たちが繋いでいくという意識を音によって感じさせてくれる。ライブでのえい(G・Vo)の誰も傷つけないようなMCの言葉選びも含めて、このバンドはきっと背負うものが多いほど、重いほど強くなれるバンドだと思わせてくれる。(ソノダマン)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年6月号より)
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