蜷川幸雄演出の「唐版滝の白糸」を観る


芝居はほとんど観ないのだけど、蜷川さんの演出のものは観る。蜷川作品は僕にとっては芝居というよりコンサートに近いもので、今日も盛り上がったライブを観たようなカタルシスを感じることが出来た。
1975年が初演の作品で、既に何度も再演され今回は4回目。70年代のロックが2013年に有効であるのと同じ時代的な普遍性を持っていると思った。
75年当時、僕はロックと自分の雑誌に夢中で、同時代にこんなに凄いものがあるにもかかわらず(さすがに存在は知っていたけど)、自分とは無縁なものと距離を置いていた。
60過ぎて、遅れてきた同時代的共感と、時代を超えた普遍性を感じることが出来て楽しかった。
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